ネタバレ感想

『血の轍』10巻のネタバレ考察。解放からの呪縛。物語は大深淵へ

2021年2月7日

 

『血の轍』10巻を購入、読破したので、ネタバレ含む考察記事を書きました。

10巻は大きく展開が動いたね!
マンガの虫子ちゃん

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※本記事のコミック.jpの情報は、2021年2月時点のものです。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

『血の轍』10巻のネタバレあり感想・考察

 

9巻の振り返り

しげるを崖から突き落としたことを認めた静子。しげるの親が発狂するなか、静子は警察に行く。静一も警察の取り調べを受け、たどたどしく事件の真相を語る。事件の再現をするため、警察と静一は再びあの山へ向かうが、そこで静一の記憶が蘇り、幼い頃に自分も母に落とされたことを思い出す。

 

10巻前半のネタバレ感想

前半のあらすじ・注目ポイント

勾留中の静子は精神鑑定に送られることになった。そして、記憶が戻った静一は、母が大嫌いであることを自覚する。静一はなんとか学校へ行くものの、馬鹿にされてすぐに帰ってしまう。しかし、そんな静一を吹石が追う。

 

静一の母嫌い自覚について

静一は記憶が蘇ってからの目つきが少し変わったように思えます。何か依存から離れたような、憑き物が落ちたような表情になりました。

 

静子の供述について

静子は警察の取り調べで、しげるが静一に見えたので崖から落としたという旨の発言をしています。

そうならば、それは幼い静一を落とした時の再現であり、過保護だと親類にからかわれていたことが真の理由では無かったことになります。

なんにせよ、しげるはとんでもない迷惑を被ったわけです。

 

10巻中盤のネタバレ感想

中盤のあらすじ・注目ポイント

静一と吹石が河原で話す。吹石は、自分も母に捨てられたことを告白し、だからこそ静一を見捨てたくないと言う。母が嫌い同士として、2人は再び打ち解け合う。抱き合う。おまじないをする。キスをする。そして、2人で生きていくことを誓う。

 

2人で行った"おまじない"について

吹石が提案した"おまじない"は、袋の両面にお互いの母の似顔絵を描いて、それを石で叩きつけるというもの。

母との決別を意識ではなく行動で示すことで、母への思いに一区切りをつけたのでしょう

おまじないをしたことで、静一の顔にも笑顔が戻っていました。

 

果たして2人は結ばれるのか

以前は静子に阻まれ、なかなか関係が進まなかった静一と吹石。しかし、もう静子はいません。

読者としては、どうかハッピーエンドが見たいところです。

ですが、それを裏切ってくるのが押見先生の作品でもあるので、果たしてどうなるのでしょうか。

※参考:『惡の華』amazon

 

10巻後半のネタバレ感想

後半のあらすじ・注目ポイント

吹石と生きる希望が見えた静一の前に、しげるが現れる。しげるは意識こそ戻っているものの、明らかに異常な精神状態であった。静一は驚愕するも、フラフラと歩くしげるを追いかけ山に着く。しかし、そこはなんと、静一が幼い頃に母に落とされた場所であった。雪が降りしきるなか、静一の前に幻覚の母・静子が現れ、静一の深い精神描写がはじまる。静一は母に向かって、溜まった思いを叫ぶのであった。

 

おまじないの効果は無かった?

吹石とのおまじないによって、母と決別したはずの静一ですが、今度は心の中の母親が動き出しました。

おまじないによって、もう母で惑わされることは無いと感じましたが、やはりこの漫画の主題として最後まで絡んでくるのでしょう。

また、静一の精神描写は、まるでエヴァンゲリオン25・26話さながらのディープさで、次の11巻にも続くようです。

 

しげるは救われるのか

自分が誰かも分からなくなっているしげる君は、間違いなくこの作品で一番の被害者です。

ただ、しげる君に明るい未来のフラグは今のところ無く、ずっとこのままかもしれません。

どうにかして、救われて欲しいと願います。

 

10巻の表紙画像の意味とは?

 

10巻の表紙は、静一と吹石の後ろから、半透明な静子がまっすぐこちらを見ています。

これは、静一と吹石が繋がるものの、やはり静子の呪縛からは逃れられないことを意味しているのではないかと思われます。

実際、吹石とおまじないをして母を無いことにしても、静一の心の中で静子は消えなかったように、静一にとって静子はカンタンには消せない存在なのです。

そして、この歪んだ母子愛をどう乗り越えていくかが、静一の課題でもあります。

10巻では、まだ母と完全には決別できませんでしたが、果たしてこれからどうなるのか期待したいところです。

 

まとめ

 

今回は、『血の轍』10巻について、考察していきました。

やはり押見先生の作品は、読み応えがありますね。

 

では、また。

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