ネタバレ感想

『冥婚の契』を結末・最終話までネタバレ考察!サエカの正体とは?

2021年5月3日

今回は、激アツのホラー漫画『冥婚の契』を、ネタバレ考察していきます。

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マンガちゃん

 

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この記事のもくじ

※本記事の『冥婚の契』の考察は、あくまで個人の感想であり、公式見解ではありません。

※本記事のコミック.jp、kindle unlimited 、いつでも書店の情報は、2021年5月時点のものです。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

『冥婚の契』を結末までネタバレ考察

『冥婚の契』を結末・最終回までネタバレ考察

『冥婚の契』を結末まで見ていきます。

先に登場人物を整理してから、あらすじや感想を書きました。

注意ポイント

ネタバレが大量に含まれます。

「ネタバレは知りたくない」「作品を先に読みたい」という方は、『冥婚の契』を無料で読む方法を参考に、作品をチェックしてみてください。

 

主な登場人物と言葉

小沼正一(マサカズ)

痴漢冤罪を機に、田舎町に引っ越すことになった新任教師。本作の主人公。

 

最上愛理先生

マサカズの同僚で女教師。最上家という、田舎町一帯の地主の令嬢。

 

田林先生

マサカズの同僚で男の教師。不良の岩渕に世話を焼いている。

 

岩渕

マサカズが赴任する高校の不良。霊感がある。

 

今野誠

マサカズが赴任する高校の優等生。実は最上愛理の従兄弟で、最上家の血筋。

 

絵馬絵師のばあさん(チヨ)

町で幼い頃から冥婚絵馬を描く絵師。

 

サエカ

マサカズがいる場所に現れる白服の女性。謎が深い。

 

最上美鈴

??? 本作の鍵となる人物

 

小沼正一(ショウイチ)

??? 本作の鍵となる人物

 

みまもりの会

??? 3〜4巻で判明するとんでもない会

 

冥婚絵馬

独身で亡くなった人に、架空の花嫁を描いて死後の幸福を願う風習。冥婚絵馬に生者を描くと、あの世に連れて行かれるため、生者を描くのは禁忌となっている。

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1巻のあらすじ・ネタバレ感想

1巻のあらすじ(タップで表示)

痴漢冤罪で居場所がなくなり、田舎町に引っ越した新任教師・小沼正一(マサカズ)。その田舎町は「冥婚絵馬」という独自の風習を持つ不気味な町であった。気持ちよく過ごしたい新生活であったが、小沼には少しずつ奇妙な出来事が襲いかかる。やたらと悪夢が続いたり、女の髪の毛が家に落ちていたり、サエカという謎の女に付きまとわれたり、さらには実家が全焼したという知らせを聞く。何が原因なのか知りたいマサカズは、寺の和尚の話を聞くことに。すると、なんとマサカズは、生者にも関わらず、死者を弔う冥婚絵馬に描かれていた。それは冥婚の禁忌であり、マサカズには呪いがかかっていたのだ。呪いを不安に感じるマサカズは同僚の最上先生に励まされながらなんとか生活するが、和尚から渡されたお守りの中に盗聴器が入っていることに気づく。そして、和尚を問い詰めようとしたところ、揉み合いになり2人とも崖から落下。マサカズは無事だが、和尚は亡くなってしまう。これも絵馬の呪いなのか…

1巻のネタバレ感想(タップで表示)

都会の人間が、奇妙な風習を持つ町に引っ越して事件に巻き込まれるという、典型的なパターンの作品です。典型的と聞くと少し評価が低いように思われるかもしれませんが、そんなことはなくて、やはり王道が面白いのです。最近だと『ガンニバル』という作品がまさに、そのパターンで凄く面白いですし。さて、『冥婚の契』1巻では、マサカズに絵馬の呪いがかかり始めるという、起承転結の「起」の部分が描かれましたが、やはり気になるのはサエカという白服の女性ですね。なぜか常にマサカズの近くにいて、マサカズ以外の人間には基本見えないという、まさにホラーど真ん中の雰囲気ですが、巻を読み進めると、その真相が全てわかります。最終巻まで読んでから1巻を読み返すのもオススメですね。

 

2巻のあらすじ・ネタバレ感想

2巻のあらすじ(タップで表示)

絵馬の呪いを隠すため、和尚の死は事故として処理された。足を折ったマサカズは入院することになり、同僚の最上先生や田林先生に看病される。しかし、まもなく田林先生が交通事故を起こし、目や首を怪我して入院してしまう。これらの事件から、マサカズの周りに災いが起こることに皆が気づき始め、マサカズは避けられるようになる。学校を辞めて遠くへ行こうとしているマサカズであったが、そこを最上先生がなんとか止める。しかし、すぐに鈴木先生が屋上から落ちて死ぬ事件が発生。自殺として処理されたが、遺書には冥婚が描かれ、どうも人為的な感じだ。マサカズは、最上先生の従兄弟で生徒の今野誠、そして不良の岩渕と接触し、2人が絵馬の呪いを追っていることを知る。そして、絵馬の呪いはやはり人為的に起こされている、つまり鈴木先生は誰かに殺されたのではないかという疑惑が発生。さらに事件の手がかりを探るため、3人は体調不良で入院する最上先生をおいて、先代の最上家が住んでいた屋敷へ向かう。

2巻のネタバレ感想(タップで表示)

2巻は、起承転結の「承」くらいなので、少し流した感じですね。ですが、伏線っぽいことは色々仕組まれていて、マサカズの夢に最上美鈴という呪いの発端になった人が出てきて、さらには最上愛理の顔を破って美鈴が見ているという、まさしく真相に繋がる図が現れました。分かる人は、この段階で最上愛理がただの女役・ヒロインではないことに気づいていたんじゃないでしょうか。実際、その後に愛理はマサカズに「自分は呪われている」という風なこと言いますが、被害者ぶる愛理は実はヤバい存在であることが3巻で分かります。また、この2巻では、今野と岩渕という、2人の高校生が物語に大きく関わってくるようになります。今野は最上愛理の従兄弟で、愛理の呪いを解きたいと願い、岩渕は霊感によって、絵馬の呪いを追っています。まあ、この最上家の呪いと絵馬の呪いが同じであることが3巻で発覚するんですがね。




3巻のあらすじ・ネタバレ感想

3巻のあらすじ(タップで表示)

最上家に入ったマサカズは、何者かに取り憑かれたような状態になる。魂が抜けたようなマサカズを見て、今野と岩渕が寺に連れ戻しお祓いをするが、様子は変わらず。また、絵馬絵師のばあさん(チヨ)は、マサカズに懐いたりと状況は混乱する。そこで今野は、ばあさんが最上家をやたらと忌み嫌うことをきっかけに、最上家の昔を探ろうと、従兄弟の愛理に聞く。しかし、愛理は答えてくれなかった。呪いにかかったマサカズは病院に運ばれる。すでに病床にいた田林が呪いの話を聞き、真相を探ろうと病院内を歩き回ると、一室で密談をしている何人かを見かける。そこでは、なんと「上様」と呼ばれる愛理を中心に、校長や警官が、絵馬の呪いを利用してマサカズを殺す計画を話していたのだ。つまり、現実世界での黒幕は最上愛理だった。盗み聞きが愛理にばれた田林は、注射針でマサカズを殺すことを命じられるが実行できず。そして、魂が抜けていたマサカズは、変な夢から覚めたように意識を取り戻し、サエカと一緒に病院を抜け出そうとする。だがすぐに力尽き、愛理側の別の先生に拉致されてしまう。また、最上家の真相を探っていた今野は、最上家が過去に禁忌を犯したことにたどりつく。

3巻のネタバレ感想(タップで表示)

さあ、起承転結の「転」ですね。冥婚絵馬の呪いに見せかけた事件は、最上愛理が率いる会が裏で操っていたことが分かりました。身近にいたヒロイン風の女性が、実はヤバい黒幕だったという激アツ展開です。また、3巻あたりから、呪いの発端である最上美鈴という、戦時中に恋が破れて自殺した女性も、詳しく描かれるようになりました。そして、小沼正一(マサカズ)と小沼正一(ショウイチ)、漢字で同姓同名なこの2人が、時代を超えて因果の輪廻に巻き込まれたという、冥婚絵馬の謎もある程度分かってきましたね。

 

4巻のあらすじ

4巻のあらすじ(タップで表示)

事件の原因・真相が明らかになっていく。今野は、最上家の呪いと絵馬の呪いが同じであることを知り、愛理を助けるために動き出す。冥婚絵馬が全ての鍵であることに気づき、今野はまず若和尚を脅して冥婚絵馬を手に入れる。しかし、絵馬を描き変えてもらおうと、絵馬絵師のばあさんの家に向かったところ、みまもりの会の警察署長によって既にばあさんは殺されていた。ただ、現場に駆けつけた田林が警官を捕らえることができ、同じく現場にいた岩渕は、ばあさんの日記を見つけ、冥婚絵馬の真相を知る。マサカズは、サエカに連れられて拉致から脱出し、冥婚絵馬を探して寺へ向かう。しかし、今野が絵馬を持ち出していたため絵馬は見つかれず、そこに最上愛理も到着。愛理は、呪いの発端である最上美鈴(霊)とマサカズに対して、冥婚の契を実施しようとする。しかし、その場所に校長、そして今野誠が現れる。誠を守るために一連の事件を起こした愛理だったが、誠に全てがバレ、発狂。だが、ナタを振り回す校長から誠を守り死亡した。ショウイチとの脳内対話を経て意識を取り戻したマサカズは、美鈴と結着をつけ、冥婚絵馬の輪廻を破壊すべく、絵馬を燃やす。しかし、絵馬を燃やすと同時にサエカは消えてしまった。マサカズが呪いの輪廻の崩壊させたことで、町に平穏は戻った。

4巻のネタバレ感想(タップで表示)

とうとう、結末・最終回です。凄くスッキリ終わったような気がします。ただ、初見の一読だけで、全ての伏線を結びつけるのは難しいかな、と。そのあたりは、別で解説します。

(全体の感想)この漫画は、殺人事件のサスペンスに霊や呪いのホラーを盛り込んだホラー・サスペンスですが、ここまで上手く融合された作品は少ないんじゃないでしょうか。話の展開も凄く面白いですし、さらにクライマックスが胸アツでした。特に、サエカが消えてしまうシーンは、涙ぐんだ人もいるかと思います。また、「冥婚」というテーマ1本で、これだけ完成度の高い物語構成ができていることが本当に驚きですし、霊や呪いといったスピリチュアルな部分を読者を引かせることなく自然と物語に組み込まれていたのが、やはり凄いな、と。この漫画は全4巻と少なめですが、読み終わってから、とても充実感がありました。




 

『冥婚の契』:全ての真相とサエカの正体

冥婚の契_サエカの正体とは

ここでは、『冥婚の契』の真相に迫ります。

 

最上家が犯した禁忌とは?

最上家が絵馬の禁忌を犯した経緯を説明します。

最上家の先代には、最上美鈴という若い女性がおり、彼女は従兄弟の小沼正一(ショウイチ)に恋をしていました。

しかし、ショウイチは徴兵を受けてしまい、戦死してしまいます。

ショウイチは独身で死んだため、冥婚絵馬で架空の花嫁を描かれますが、それに納得しない美鈴は、幼い絵師・チヨに頼んで、絵馬の花嫁を自分の顔と名前に上書きしてもらうのです。(←冥婚絵馬の禁忌)

そして、絵馬の禁忌を破ったことで、呪いにかかった美鈴は自殺。

しかし、美鈴の呪いは死んでも解けず、それからは最上家の女性に美鈴の呪いがふりかかります。

美鈴に取り憑かれた最上家の女性は、代々決まったように自殺をしていくのです。

 

みまもりの会とは?

絵馬の呪いは実在しましたが、絵馬の呪いに見せかけた他殺も実在しました。

その事件の裏で仕切っていたのが、「みまもりの会」という、最上愛理が頭領を努めたグループなのです。

みまもりの会は、町でトラブルを起こす人間に保険金をかけ、絵馬を用意して自殺や事後に見せかけて殺し、保険金で町を回していました。

愛理は「みまもりの会」の校長や警察署長に指示を出し、鈴木先生や田林先生の事故を引き起こしたのです。




マサカズはなぜ呪われたのか?

主人公の小沼正一(マサカズ)は、戦死した小沼正一(ショウイチ)と同姓同名で、容姿もそっくりでした。

つまり、マサカズはショウイチの生まれ変わりだったのです。

生まれ変わりだからこそ、マサカズはショウイチと脳内で記憶が共有され、対話ができていたんですね。

また、生まれ変わりであるがゆえに、最上家がいる町に引っ越した際に、ショウイチを求める美鈴の霊につきまとわれ、様々な事件に巻き込まれました。

マサカズを見通した最上愛理によっても、美鈴と冥婚の契を交わそうとさせられたり、あるいは最上家の屋敷で魂が抜けたり…

全て、偶然と運命が交差していたんですね。

 

絵馬絵師のばあさん(チヨ)は何者か?

4巻まで全て読むと、絵馬絵師のばあさん(チヨ)が物語のキーパーソンであることが分かります。

なぜなら、チヨは、美鈴の頼みで冥婚絵馬を上書きした張本人だからです。

禁忌を犯して、絵馬の呪いを発動させたのは、実は幼いチヨだったんですね。

ただ、チヨが絵馬を元に書き戻せば呪いがおさまる可能性があったんですが、逆に美鈴の怨念が消失不可能な形で残り続ける可能性もあり、その行為には至りませんでした。

また、チヨは最上家の血筋を忌み嫌ってしましたが、それは自分が呪いの原因を作り出したことからの現実逃避だったのかもしれません。




サエカの正体とは?

サエカは、美鈴を上書きされる前に冥婚絵馬に描かれた、小沼正一(ショウイチ)の、あの世での花嫁でした。

ただ、あの世でショウイチと結ばれるのを美鈴の霊に邪魔され、生と死の狭間を生きていたのです。

そして、ショウイチの生まれ変わりであるマサカズを、ずっと守っていたわけです。

作中では、至るところでサエカの姿がチラチラと写りますが、あれはマサカズに危険が起こらないか見守っていたんですね。

また、サエカは呪いの輪廻から外れているため、サエカ自身で呪いを解くことはできない、という旨を明言しています。

サエカは終盤のクライマックスで、マサカズが冥婚絵馬を燃やして輪廻を断ち切ったときに消えてしまいますが、おそらく彼女も狭間の世界から成仏できたのでしょう。(『あの花』のメンマのように。)

読者がホラーの根源だと思っていた存在が、実は温かい味方だという、感動的な種明かしでした。

 

おまけ:冥婚絵馬はホントにある!?

『冥婚の契』がテーマにした「冥婚絵馬」ですが、どうやら実際に存在するそうです。

場所は、山形県のとある地方で、現在もその風習は残っているとか。

なるほど、これでなぜ作中の住民が東北弁だったのか、謎が解けましたね

また、その地方には、冥婚絵馬の絵師さんもきちんといるようです。




 

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『冥婚の契』を読んだ人にオススメの漫画

『冥婚の契』を読んだ人にオススメの漫画は以下の2つです。

  • 『ガンニバル』
  • 『惨殺半島赤目村』

1つずつ見ていきます。

 

『ガンニバル』

ヤバめの風習がある村に、警官の主人公が引っ越し、事件に巻き込まれていく話です。

展開の激しさに惹き込まれる、2021年激アツの作品なので、ぜひ。

 

『惨殺半島赤目村』

孤島に引っ越した医師が、村の事件に巻き込まれていく話です。

ちょっと昔の作品ですが、色褪せない面白さがあるので、ぜひ。

まとめ

今回は、『冥婚の契』について考察しました。

本編はネタバレを知ってから読んでも面白いので、まだ作品を読んでない方はぜひ読んで頂いて、クライマックスで泣いてください。

では、皆さんも良い漫画ライフを。

  • この記事を書いた人

マンガの虫

漫画は時間を忘れて没頭できる、数少ない趣味。累計1000冊は読みました。お家で楽しめるエンタメを日々探しています。

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