ネタバレ感想

『さよならハルメギド』全3巻を読んだネタバレ感想・考察。

2021年2月21日

『さよならハルメギド』を読破したので、ネタバレ考察を書きました。

 

マンガちゃん
『さよならハルメギド』は、子供と大人の世界が交錯して、胸を掴まれる物語だよ!

 

無料で読む!

2021年5月現在、『さよならハルメギド』はkindle unlimitedで1〜2巻が配信されています。

30日間の無料体験もあるので、ぜひチェックしてみてください。

>>kindle unlimitedを無料体験する

※無料期間内に解約してもOK!請求はありません。

[toc]

『さよならハルメギド』全3巻のネタバレ感想・考察

 

登場人物をネタバレ紹介

 

主人公:将太

将太は、母親と2人で母子寮で暮らす小学生。

普段は、母子寮に住む他の子供達と遊んでいます。

父親とは、殴られて以来別居中ですが、父のことは嫌いではなさそうです。

 

母子寮の友達:ななこ

男のフリをして将太と遊んでいた女の子。

将太に体を触られた際、女であると気づかれました。

病弱の兄に憧れていますが、母親には好かれていない模様です。

 

学校の友達:白田

将太の旧姓が「白田」で、「白ブタ」とからかわれていたことから、将太に「白ブタ」とからかわれます。

しかし、無事に将太と仲直りして以来、将太やななこと一緒に遊ぶようになりました。

母親にはあまり好かれていないようです。

 

将太の母親:香織

ゆるふわな雰囲気で、将太に優しく接するお母さんです。

将太をぶった夫とは、別居中で、彼のことは嫌いなようです。

大学時代の後輩と良い雰囲気で、友達以上恋人未満な関係があります。

 

将太の父親

将太を殴って以来、家族とは別居中。

しかし、よりを戻そうと、ちょくちょく母子寮にやってきます。

香織に近づく、新しい男のことが気に入らないようです。

 

新しい男:優馬

香織の大学時代の後輩で、香織のことが好きな男。

将太の新しい父親になりたいのか、ちょくちょく母子寮にやってきます。

将太からは、あまりよく思われていません。

 

見どころをネタバレ紹介

 

将太・ななこ・白田の恋模様

ななこと白田は将太のことが好きです。

将太も2人のことが好きですが、若干、白田の方が好きなようです。

ななこは、途中から遊ぶようになった白田に、将太を奪われていくような感覚を感じます。

象徴的なのは、花火大会のシーン。

ななこと手を握っていた将太ですが、白田を見つけた将太は彼女に駆けつけ、ななこの元に帰って来る時には白田の手を握っていました。

ななこは嫉妬に苛まれ、将太の父親が将太を追いかけるシーンで、将太と白田を裏切るような発言すらしてしまいます。

 

父親vs優馬

父親に愛想を尽かした香織の元にやってきた、新しい父親候補・優馬。

香織は優馬のことが好きなようですが、将太は優馬を受け付けません。

優馬が気に食わない将太は途中まで、父親の肩を持つ発言を繰り返します。

しかし、後半に事態は急展開。

父親がヤバい奴だと判明します。

優馬を駅のホームから突き落とそうとしたり、香織や将太を殴ろうとしたり。

将太もさすがに目が覚めます。

 

時代を超える最終2話

最終話では、将太はもう高校生になり、優馬が父親になっています。

9年前に、ななこと世界の滅亡(ノストラダムス)を見ようと約束した将太は、学校をサボって外に出ます。

ななことは会わなかったものの、将太は高校生になった白田と遭遇。

しかし、白田の喋り方はどこか昔と違い、どちらかといえばななこの喋り方…

違和感を感じる将太ですが、そんなことは気にせず白田は空白の9年間を語ります。

ななこはあまり幸せにはならなかったこと、自分は今は幸せなこと。

そして、電話番号を交換して2人は別れます。

ですが、将太にすぐ電話がかかり、白田が学校の屋上から飛び降りようとします。

叫ぶ将太に構わず、白田の足は地面から離れ、うつむく将太を背に、物語は終了しました。

 

作者が思う見どころ

作者のきづきあきら先生は、次のようにおっしゃっています。

 

なるほどですね。

 

ラストのネタバレ考察

 

将太の前に現れたのは本当に白田か?

ななこ説が濃厚でしょう。

口調がななこであったこと、ななこの過去は語ったのに白田の過去は語らなかったことが、引っかかりました。

白田を装ったななこが、将太に近づいて、世界の本当の終わり(自殺)を見せたわけです。

悲しさあふれる鬱エンドですね。

もしかしたら、打ち切りなのかもしれません。

 

全体の感想

きづきあきら先生&サトウナンキ先生の漫画は、いくつか読みましたが、その中でも『さよならハルメギド』は展開と伏線の筋が通ってて面白かったです。

もちろん、ラストの急展開には考察の余地がたくさんありますが、それでもスリルがあってハラハラする物語でした。

また、『奈落の羊』(amazon)や『無敵の人』(amazon)でバッドエンドには慣れているので、今回のラストはそれほど鬱にはならなかったです。

飛び降りのシーンを具体的には描かなかったことが、鬱感を減らしたのではないかと思います。

 

『さよならハルメギド』を読んだ人にオススメの漫画

 

『血の轍』

 

話題沸騰の"毒親"マンガ!

ずっと胸の裏を引っかかれるような感触に震撼します。

 

『すべての人類を破壊する。それらは再生できない』

 

平成初期が舞台の、カードゲーム恋愛マンガ!

ノストラダムスの大予言も、少し関係があります。

 

まとめ

今回は、『さよならハルメギド』の考察、おすすめマンガの紹介をしました。

気に入ったマンガがあれば、ぜひ読んでみてください。

では、また。

  • この記事を書いた人

マンガの虫

漫画は時間を忘れて没頭できる、数少ない趣味。累計1000冊は読みました。お家で楽しめるエンタメを日々探しています。

-ネタバレ感想