【ネタバレ考察】漫画『蟻地獄』全4巻を結末まで解説。原作はあの人！

漫画『蟻地獄』について、ネタバレ考察をまとめました。

原作はインパルスの板倉さんだよ！

マンガちゃん

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【ネタバレ考察】漫画『蟻地獄』全4巻を結末まで解説

1巻ごとに、解説・考察していきます。

主な登場人物

・考次郎：本作の主人公
・修平：考次郎の相方
・杉田：2人に裏カジノを教えたオジサン
・カシワギ：裏カジノのオーナー

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1巻のネタバレ考察

蟻地獄（1）

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武村勇治/板倉俊之日本文芸社 2015年07月29日頃

あらすじ

考次郎と修平は、パチンコ屋で知り合ったオッサン(杉田)に裏カジノの情報を聞き、裏カジノでイカサマをして勝利する。しかし、杉田は事前に情報をリークしており、イカサマがバレる事態に…。けじめとして、オーナーのカシワギは考次郎に、5日以内に300万持ってこないと、人質の修平を処刑すると言いつける。修平を見捨てることができない考次郎は、目玉が高値で売れることを知り、新鮮な死体を求めて樹海へ向かう。しかし、死体は見つからなかった。

「5日で300万」が絶妙な理由

1000万や1億になると、闇金を回っても工面するのが難しいですが、300万ならギリギリ達成できそうなラインです。

人間のモチベーションを維持させつつ、少し絶望感もある300万という金額は、とても上手いなと感じました。

実際カシワギも、「経験上5日で300万がベスト」だと4巻で言っています。

※クーラーボックス代を合わせて350万になります。

小説みたいな丁寧な展開

小説版：『蟻地獄』

この漫画は『蟻地獄』という小説にもなっていますが、漫画の展開が非常に説明的です。

なので、読んでいて引っかかるところが無く、非常にスッキリと読めます。

そして、文章の多さに負けない画力もスゴイです。

2巻のネタバレ考察

蟻地獄（2）

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武村勇治/板倉俊之日本文芸社 2015年10月29日頃

あらすじ

樹海での死体探しを諦めた考次郎は、集団自殺に目をつける。自殺願望掲示板で出会った宮内という男と、連絡を取り、なんと宮内含め4人が死ぬ予定だという集団自殺に、考次郎も入れてもらうことになった。もちろん死ぬつもりなどない考次郎は、事前に予定場所の廃病院を下見し、いざ本番へ。宮内と他の3人（幼い見た目のケイタ・美人のマフユ・金持ち坊っちゃんのフジシロ）と合流した考次郎は、予定通り廃病院に向かい、皆で下調べをする。

考次郎の親が優しすぎる

母親は、仕送りしていたお金(合計119万)を使わずに考次郎に返してくれるし、父親は車を貸してくれます。

ダークサイド系の漫画とは思えない、家族愛です。

その純粋な愛情が、ブラックな考次郎の仕事と対照的で、良い味出してますね。

実は優しい考次郎

考次郎は、死んだネコを見つけて、ネコのためにお墓を作ってあげます。

ドス黒い人間に対しては、道徳も倫理もない行動に出ますが、動物には優しいのです。

根の優しさは、両親から引き継いでいるのかもしれません。

3巻のネタバレ考察

蟻地獄（3）

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武村勇治/板倉俊之日本文芸社 2016年02月29日頃

あらすじ

密閉空間になる1室を見つけ、練炭自殺を始める一行。事前に防毒マスクを準備していた考次郎は、皆が逝くのを静かに待つ。しかし、何者かが外へ脱出する音を聞いて目を開けると、宮内がいないことを確認する。不穏な空気を感じ取った考次郎はすぐに部屋の鍵を締め、宮内のスーツケースから大型のナイフを発見。宮内への不信感は膨れ上がる。そして、なんと宮内は、皆を殺すために集団自殺に参加した、快楽殺人者だったことを告白する。

3人の自殺動機とは？

考次郎と宮内は、自殺者を利用しようとする嘘つきですが、他の3人は本当に自殺しようとしています。

ケイタはいじめで、マフユは強姦のトラウマで、そしてフジシロは親への復讐が自殺の動機です。

病院を継ぎたくないというフジシロは、ちょっと贅沢な悩みにも見えますね。

マフユがナイフを持っていた理由

マフユは廃病院で強姦されて以来、男が怖くなり、自殺の寸前でも護身用にナイフを握りしめていました。

ケイタには心を許していたのは、ケイタが幼くて未成熟だったから。

考次郎は、ナイフを見てマフユがヤバい奴だと思ってましたが、勘違いでした。

ジョーカーは宮内！

4巻のネタバレ考察

蟻地獄（4）

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武村勇治/板倉俊之日本文芸社 2016年06月29日頃

前半〜中盤のあらすじ

なんとか宮内を捕らえるも、目を離した隙に逃げられてしまう。人質を失い、もう後がない考次郎は、ついに自分の身をカシワギに差し出すことを覚悟する。裏カジノに戻り、考次郎は空のクーラーボックスを返すのだが、なんとそこには250万円相当のロマネコンティが…。実はマフユがフジシロのワインを盗んで入れておいてくれたのだ。手持ちの112万と合わせ、350万達成して喜ぶ考次郎。しかし、カシワギは最初から2人を売る予定だったことが判明。暴れる考次郎vsカシワギの肉弾戦が始まるが、何者かが煙弾を投げ込み、考次郎と修平は窮地を脱する。そこにいたのは…なんと杉田だった。

宮内を騙した手法とは？