【ネタバレ注意】『家族対抗殺戮合戦』5巻までの感想。殺伐感！

町内の7家族で理不尽な殺戮合戦が始まりました。

本当にタイトル通りの漫画ですね(笑)。

出てくる家族は、鞠山家(主人公)、野本家、朝倉家、入来家、波川家、土井家、関家。

皆んなが近所の知り合いで、見知った者どうしで争うというのが、面白いポイントです。

合戦といっても、輪投げや相撲といったゲームを家族対抗でやるんですが、負けたチームは1人死ぬ人を選ばなくてはいけません。

そして最後まで生き残ったチームが優勝して元の町に帰れるというわけです。

読んだ感じ、どうやらこの漫画はゲーム自体に面白さはなく、デスゲームを通じた近所とのトラブルや心理描写に重きを置いているようです。

なので1回1回のゲームのルールは単純で理解しやすく、スイスイ読めます。

そして読みどころのご近所トラブルですが、これがまたリアルで面白い。

主人公の平凡なサラリーマン・雅彦は、クライアントの波川社長に八百長を押し付けられるんですが、本番では家族を守ために本気で倒しにいきました。痺れましたね。

また、この世界では食糧が景品でしかもらえないので、それをどう確保するかが鍵になってきそうですね。この巻では、優しい朝倉家がおすそ分けしてくれましたけど、もうそんな簡単にはいかないでしょう。

さて、2巻を読みます。

今回のゲームは「かくれんぼ」でした。

相変わらず単純なゲームですが、単純な方が読みやすくて良いですね。

そして、ガラの悪い入来家が圧勝かと思いましたが、とんでもない場所に隠れていた雅彦がまさかの勝利。

しかし、晃助の窃盗がバレて鞠山家は入来家に支配されてしまいました。

鞠山家の獲得した食糧は全て奪われ、他の家族からも嫌われてしまう。まさに天国からの地獄ですね。

全てこの入来家のボス・謙也が悪いんですが、彼の暴走はもう止まりそうにありません。

謙也の奥さんもなんだかDQNな感じが出てますし、これから一体どうなるんでしょうか。

唯一、入来家の娘・舞夢はまともな人間で謙也に抵抗してましたが、結局パワープレイで敗れて謙也の駒になってしまいました。

読んでる側としては少し痛々しいシーンでしたね。かわいそう。

とりあえず、序盤の鍵は謙也がいる入来家の攻略にありそうです。

3巻が楽しみです。

雅彦は謙也に「果たし状」を送り、ボクシング対決をします。勇気ありますね。

ダウンは何回してもいいという特殊ルールを申し出て、何度も謙也に殴られる雅彦なんですが、それでも強い粘りを見せます。

そして、その隙に他の住民が晃助と舞夢を助け出すことに成功するんです。カップ麺もとり返しました。

ボクシング対決をしたのは、救出時間を作り出すためだったんですね。計算高くてカッコイイです。

また、雅彦の誤解も解け、優しい雅彦は入来家以外にカップ麺を配りました。

そして、カップ麺を配る過程で、鞠山家に火をつけたのが、波川家の長女だとも判明するんですが、雅彦は許し、カップ麺を渡すんです。ほんと優男です。

で、次のゲーム「カラオケ対決」が始まります。

各家の挑戦者が平凡な点数を出す中、なんと入来家の嫁・真奈美が98点という最高点を叩き出しました。嫌な予感。

真奈美に対抗するは鞠山家の冴子。

果たして、バンドボーカルの過去を持つ彼女の点数は？

気になるところで、巻は終わりました。

なんと冴子も98点を取りました。スゴイ。

同点決勝は多数決になるんですが、当然冴子が優勝します。

そして最下位は子2人を抱える野本家に決定しました。

しかし、野本はなんと息子を捕食に差し出し、喚く娘も睡眠薬で死なせた様子。死の淵に立つと、誰でもおかしくなるんですね。

他の住民は、子供を売る野本に激怒して見放してしまいました。

そして、優勝食料のアメを分け合い、次のゲーム「けん玉」に備える町民たちですが、ゲーム関係なく町民を殺して勝とうとする入来家の暴走が止まりません。

ただ、無事に謙也は運営に止められ、ゲームがスタート。

「もし亀」で競う町民は、事前に練習していた入来家以外が順調に抜けていき、残りは鞠山家と入来家。

ですが、ここでけん玉名人・晃助が現れ、鞠山家が抜けて、入来家が最下位となりました。

謙也は、娘の舞夢を差し出そうとするんですが、なんと真奈美が謙也を殺してしまい、真奈美自身が、自ら食べられて舞夢を守ったんです。

予想外の展開！最後に母親としての優しさを見せた真奈美に思わず感心してしまいました。

そして、入来家1人になってしまった舞夢は、なんと晃助と結婚し、鞠山家に入ることになります。

これもビックリ！

さて、問題の入来家がいなくなり、結婚によって家が統合することが分かりました。

次巻からは、「結婚」が鍵になってきそうです。

冒頭だけ読んだ感想は、やっぱり面白い。

雅彦がボーッとしてて割と限界が来てる予感…

また、表紙でイキっている美鈴と、鞠山家の秋穂の因縁も明らかになって解決？に向かいそうです。

【5巻の見どころ】

・美鈴に翻弄される野本

・ザリガニ釣りでのイカサマ

・娘のために身を投げる波川夫婦

※ハッピーエンドは望めそうにない、、、